あえてアルコール度数を落とした「トリス」新製品 2025年は70万ケースを目指す

改めて「おうち飲み」を提案し、新規ユーザーの獲得図る

サントリーは、サントリーウイスキー「トリス」ブランドの新テレビCM「ハイボール行進曲」篇を2月14日から公開する。新たに俳優の永野芽郁を起用。以前のCMには女優の吉高由里子が出演しており、「トリス」ブランドがCMヒロインを新たに起用するのは2010年以来15年ぶりとなる。同社は今年、ウイスキーの入り口にもなっている「トリスハイボール缶」を中心にユーザーの拡大を図る考えで、「おうちハイボールをはじめよう」という新メッセージと共に自宅での飲用拡大を図る。

写真 人物 サントリー スピリッツカンパニー ウイスキー事業部の鈴木崇資課長

サントリー スピリッツカンパニー ウイスキー事業部の鈴木崇資課長

同社はブランドコミュニケーションを刷新し、「おうちでトリスハイボール」を訴求。親しみやすいトリスをきっかけに、自宅でハイボールを楽しむ「おうち飲み」を提案する考え。元々、自宅で楽しむ機会が多い「トリスハイボール缶」だが、改めて飲用シーンを強調することで、新規客の獲得につながると見ている。

サントリー スピリッツカンパニー ウイスキー事業部の鈴木崇資課長は「まだまだハイボールに馴染みがない人は多い」という。特に缶は飲みづらいと思っている若年層が多く、魅力を伝えていきたいとしている。現在はハイボール以外の酒を含め、若年層向けの競合製品が多いことからも、新たなメッセージやCMで存在感を発揮したい考えだ。

CMでは、「トリスハイボール缶」を掲げた主人公の永野が、夕方の街並みに登場。仕事帰りの大勢の人々を引き連れて、「♪いざおうちでハイボ~ル」と元気よく歌いながら家路につき、おうちでハイボールを飲むシーンを、軽快なマーチ(行進曲)に乗せて表現した。日常と空想をミックスした動くミニチュアセットによる映像演出なども見どころだ。

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