ゴンチャ ジャパンから自由なお茶文化を発信したい

高校生を中心にタピオカドリンクの一大ブームが巻き起こった2018年。当時、ブームを牽引した台湾発のグローバルティーカフェチェーン「Gong cha(ゴンチャ)」は、タピオカブームが落ち着いて数年となる現在でも、国内店舗数と利用者数を着実に増やし続けています。
 
そのゴンチャ ジャパンのマーケティング本部でリーダーを務めるのは、香港出身のライ・ミシェルさんです。ゴンチャ ジャパンが拡大を狙う「ご褒美市場」とは、そして「マーケターにはならないと決めていた」と話すライさんは、どのようないきさつで現職に就くことになったのか、キャリア選択で大切にしていることとは。マスメディアンのキャリアコンサルタント・荒川直哉が伺いました。

なんでもできるから、進路がぼんやりしていた

━━香港ご出身のライさんは、大学生時代、どのように卒業後の進路を考えていたんですか?

学生時代から、いろんなことを器用にこなせたんです。苦手なことが少なくて。文武両道というのか、学生時代は、理系も文系もスポーツも、それから芸術も全部成績が良かったです。

何でもできる人には「あるある」だと思うのですが、逆に自分が何をやりたいのかがわからず、進むべき道がはっきり見えていませんでした。

だったらいっそ、やったことがないことに挑戦しようと。私が通った商学部は、学んだことを生かして、ほとんどの人が金融かマーケティングの分野に就職します。だから、私はこの2つを早々に選択肢から外しました。敷かれたレールに乗らないのは勇気がいります。でもそれが私の成長につながると考えたんです。

ゴンチャ ジャパン ライ・ミシェル 氏

ゴンチャ ジャパン
マーケティング本部スペシャリスト
ライ・ミシェル 氏
香港中文大学を卒業後に来日し、2015年良品計画入社。3年間の店舗勤務後、2018年にマーケティング部門へ。現場と全体を見渡す視点を磨く。退職後はフリーランスのデザイナーを経て、2022年ゴンチャジャパン入社。マーケターとしてブランド認知を向上させ、売上の継続的な成長に貢献。マーケティング&クリエイティブの二刀流で顧客に「HAPPINESS」を届ける体験を創出する。

━━それで海外で就職することにしたわけですね。良品計画を選んだのはなぜ?

チャレンジするなら、やっぱり好きなブランドがいいですから。

━━海外で働くことに抵抗はなかったですか?

それはなかったです。親が日本のドラマを見て、「最初の2年間はお茶出ししかやらせてもらえないかもよ」と言うので、「ちょっと大変かな」と思ったくらいで。もちろん、それは昔の話で、実際の職場は違いましたけどね(笑)。

━━「マーケティングを選択肢から外した」とのことですが、現在はマーケターとして活躍しています。どのような心境の変化があったのか教えてください。

良品計画に入社後は、店舗スタッフとして働いていました。シフト管理システムの改善など、さまざまなことを提案したりして、やりがいを感じていたんです。ところが、3年が経ったとき、マーケティング部門への異動を言い渡されて。

━━では、異動は不本意だったと?

そうですね、最初は。でも実際やってみると、けっこう面白くて(笑)。マーケティングの領域でもっと仕事の幅を広げたくなり、ゴンチャ ジャパンへの転職を決めました。ゴンチャのマーケティング部門は、コミュニケーションだけでなく商品企画にも携わる。ここに、面白みと自分の成長の可能性を感じています。

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荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)
荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

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