東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂)で3月13日から、デザインの社会的な役割などを探る企画展「はじめの一歩から ひろがるデザイン展 – グッドデザイン賞2024フォーカス・イシュー -」が始まった。会期は5月6日まで。
グッドデザイン賞では2013年から毎年応募のあったデザインをもとに、次なる社会に向けた可能性や課題を発見する「フォーカス・イシュー」に取り組んでいる。
その中から探求すべきと考えるテーマを「イシュー」として設定。そのイシューをもとに調査・分析を実施し、受賞者や識者との議論を重ねて最終提言として発表してきた。
2024年度のテーマは「はじめの一歩から ひろがるデザイン」。会場では6つの提言と、それぞれの事例にあたる最新のグッドデザイン賞の受賞デザインを照らし合わせながら見ることができる。
ジャクエツの遊具研究プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUND プロジェクト」。障害の有無を問わず誰でも楽しめる遊具を開発。
名優の再生処理プロダクトブランド「SALWAY」。医療で使う器材の再生処理で使用される製品をセレクトしたブランド。
展示されるのはグッドデザイン大賞を受賞したジャクエツの遊具研究プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUND プロジェクト」、金賞を受賞したヤマップの「YAMAP流域地図」、名優の再生処理プロダクトブランド「SALWAY」、障害者シェアハウスとシェア店舗の「はちくりはうす」など。
関連記事
今回、審査委員長の齋藤精一氏、副審査委員長の倉本仁氏と永山祐子氏らを中心にまとめられた提言は「個人の熱量と能力から始まるデザインに目を向ける」「あらゆる自然環境や動植物への敬意を育む」「『巻き込み力』と『巻き込まれ力』を駆動力にする」「柔らかなビジョンのもと、小さな挑戦を連鎖させる」「内なるクリエイティヴィティとともに、自然- 文化- 経済のエコシステムを脱植民地化する」「『アイデンティティ』を疑うことから始める」という6つで構成される。
