「スラムダンク」作者がロゴをデザイン
ニューバランスジャパンは3月15~23日、大谷翔平シグネチャーコレクションの期間限定店「The Shohei Ohtani Collection Tokyo」をオープンする。場所は「SHIBUYA TSUTAYA」(東京・渋谷)。同社と大谷選手のコラボ商品の販売や体験イベントなどを実施する。MLB開幕戦と大谷選手の日本帰国のタイミングでイベントを開催することで、ブランドメッセージの発信や、関連商品の販売につなげる狙いだ。
立体造形技術が強みのブランド「130(ワンサーティ)」による大谷選手を再現した3Dプリントアート
同社は、スポーツと身近な普段着の両軸に力を入れるビジネスモデルを展開している。世界で活躍する日本人アスリートとの協業を目指す中、2023年に大谷選手と契約を締結した。
広告への出演にとどまらず、大谷選手の要望を反映したグローブの作成や、小学校への野球グローブ寄贈活動の支援も行っている。昨年9月には子ども向けの体験型イベント「New Balance Kids Ballpark」を期間限定で開催した。
2024年3月に発表された大谷選手のシグネチャーロゴは、大谷選手の要望により、漫画作品「スラムダンク」の作者・井上雄彦氏がデザインしたもの。「子どもたちに未来を見続けてほしい」という思いが込められており、野球に限らずスポーツ全般で走る機会が多いことから、「走ること」にフォーカスしたデザインとなっている。
ニューバランスジャパンマーケティング部の鈴木健ディレクター
スポーツから日常用まで幅広い商品を展開する大谷選手のシグネチャーコレクション「The Ohtani Signature Collection」も好評であり、店舗では野球ファンや大谷選手のファンの姿が多く見られるようになったという。最初の2年間は大谷選手との関係構築にフォーカスしており、商品点数や販売規模はこれから加速させていくとしている。
飲食や小売りなど、幅広い業界で大谷選手を起用した広告やCMが展開される中、スポーツアパレルを手がける同社は、特に親和性が高いとみている。マーケティング部の鈴木健ディレクターは「大谷選手は単なる広告塔ではなく、自ら商品のユーザーとして評価してくれる存在であるため、ブランドとのつながりは強い」と話す。大谷選手との協業により、スポーツファンや若年層の顧客が増え、スポーツ用品ブランドとしてのイメージ強化につながっていると手ごたえを語った。