ペット市場関連ソリューションを提供する「Think Pet Project」が誕生
株式会社電通は、ペットと人間のよりよい共生にむけたさまざまなソリューションを開発し、提供する専門チーム「Think Pet Project」(シンク・ペット・プロジェクト)を立ち上げました。
日本のペット関連の市場規模は、すでに1兆3千億円を超えて※1、続々と新しいビジネスも生まれ、今後も市場は伸長すると予測されます。
人間にとってペットの存在は、癒し効果など、ますますかけがえのないものになってきており、今後も、高齢化や単身世帯の増加によって、家族の一員としてペットを求める機運は高まると思われます。
ペットの存在意義が増していく今、「Think Pet Project」では、ペットを取り巻く市場環境を押さえ、ペットを核としたさまざまな調査・研究を実施し、ペット市場の活性化を図ります。
※1矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査結果2010」より
第1弾としてペット(犬)オーナー調査実施
「Think Pet Project」第1弾として、ペット(犬)オーナーに対する調査を実施しました。この調査では、ペットにかけるカテゴリー別の費用や商品購入時の情報源及び重視点、また情報発信などの意識・行動や、犬との関係について調査しました。
主要な知見は以下の通りです。
① 犬を飼う場所は、4人に3人が室内。犬は室内飼いが主流となっている。
② 現在の犬を飼っている年数は、7年未満と7年以上が半数ずつ。犬も高齢化が進行。(図表1)
③ 犬に関するブログ保有率は2割。 (図表2)
④ カテゴリー別に見た1ヶ月にかける平均費用。 (図表3)
一番高いのは、「病気やケガなどの突発的な治療費」で、4,568円となっている。次いで、「ペット保険料」が3,887円、「美容・ケア関連代」が3,796円、「ペットフード代」が3,669円となっている。また、「ワクチンなどの定期健診費」が3,446円となっており、突発的な治療費と合わせると、医療費関連への支出は非常に高くなっている。
一方で、「おやつ代」1,398円、「トイレ用品代」1,589円などは日常品であるが、さほど高い費用はかけていない。
また、「ペット関連レジャー費」は2,871円、「衣料代」は1,891円となっている。
⑤ オーナーのタイプ別の消費傾向は以下の通り。
「厳格派(ペットにも教育派)」は16・8%を占めて、ペットに費やす金額が最も多く、特に治療費(平均6,020円/月)やペットフード(平均4,959円/月)といった、健康面における出費が多くなっている。ペットの存在は我が子同然で、だからこそ社会性を持たせるためにしつけにも厳しい。
「親密派(ペットにべったり派)」は23.7%と最も多く、ペットを心の支えとし、おもちゃ(平均720円/月)やおやつ代(平均1,244円/月)などに対して消費意欲が旺盛。金額は多くないが、親密派のうち8割の人がおやつを買っており、ペットに甘いことも自覚している。
「マイペース派」は17.8%で、ペットフード(平均3,532 円/月)や医療費(治療費平均3,705円/月、定期健診費平均3,585 円/月)などの健康面においては、比較的お金をかけている。
ペットに対して、自分なりに責任感を持って世話をしているが、他人との情報共有意識が薄く独立独歩。情報感度は低い。
「お洒落派」は15.2%で、衣料代(平均3,565 円/月)や美容・ケア関連費(平均4,295 円/月)への出費が多く、ペットに関する美容意識が特に高い。レジャーなどのその他の費用(平均7,320円/月)も高くなっており、洋服を着せたりトリミングに気を遣いながら、一緒に出かけることも多い人たちである。
「番犬派」は17.5%で消費意欲は全体的に低い。ペットに対して、甘やかさずに厳しく躾を行い、室内ではなく外で飼い、手間をあまりかけない。
「放任派」は9.0%と一番低く、ペットを飼ったものの、実際にあまり関与しておらず、消費意欲も低くなっている。
ペット関連カテゴリー別に見た有望ターゲット
■Think Pet Project「ペットオーナーに関する調査」
・調査対象:犬を飼っている男女1500 人(有効回答1495 人)
・調査地域:全国
・調査時期:2010 年9 月30 日~10 月1 日
・調査手法:インターネット調査
・調査会社:楽天リサーチ
参考資料
■図表1:現在の犬を飼っている年数
■図表2:ブログ保有率
■図表3:1 ヶ月にかける平均費用
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社 電通 プロジェクト・プロデュース局
Think Pet Project
明石、斉藤、眞鍋 03-6216-8048