今回は、ダボス会議(世界経済フォーラム)で発表される世界で最もサステナブルな企業Global 100の評価基準を紹介する。ダボス会議で、世界で最もサステナブルな企業Global として発表されるということは、企業経営者にとって名誉であると同時に、グローバルな金融市場でお墨付きを得たということになる。経営者にとっては、市場での資金調達が容易になるというのは大きな魅力である。同時に、株式や投信信託などの金融商品をつくる金融関係者、そしてそれらを買う投資家にとっては有力な判断の指標となる。(詳細はこちら)
では、その評価指標とはどんなものなのだろうか。
独自につくられた11の指標
国連環境計画UNEPの公認協力機関GRIのガイドラインに基づく企業の持続可能性レポートの情報から得られたデータや、前年度と比較した生産性の向上(進歩)や業種ごとの標準との比較によるデータが加味されてスコアが算出される。売上は米ドルで評価されるため、国別のランクイン企業数は為替の動きにも影響される。(詳細はこちら)
- エネルギー生産性=売上÷直接的および間接的なエネルギー消費量
- 温室効果ガス生産性=売上÷温室効果ガス排出量
- 水生産性=売上÷水使用量
- 廃棄物生産性=売上÷廃棄物排出量
- イノベーション能力=研究開発投資÷売上
- 納税率
- CEO報酬と従業員の平均報酬率=従業員平均報酬÷CEO報酬
- 安全生産性=売上÷従業員傷害事故×5万ドル+死亡者数×100万ドル
- 従業員の定着率
- リーダーシップ多様性=女性役員の割合
- 透明性:持続可能性に関連するデータの公開度合い
※「世界で最もサステナブルな企業Global 100、ランキング発表(1)」はこちら
企業ランキング上位51位~100社
51位 ユニリーバ(イギリス) http://www.unilever.com/
52位 コマツ(日本) http://www.komatsu.co.jp/
53位 アリアンツ(ドイツ) https://www.allianz.com
54位 ストアブランド(ノルウェイ) http://www.storebrand.no
55位 イベルドローラ(スペイン) http://www.iberdrola.es
56位 オーエムヴィーエージー(オーストリア) http://www.omv.com
57位 大和ハウス(日本) http://www.daiwahouse.co.jp/
58位 インディテックス(スペイン) http://www.inditex.com
59位 アジレント・テクノロジーズ(アメリカ) http://www.home.agilent.com
60位 ダノン(フランス) http://www.danone.com
61位 バンコ・ブラデスコ(ブラジル) http://www.bradesco.com.br/
62位 シティ・デベロップメンツ(シンガポール) http://www.cdl.com.sg
63位 ストックランド (オーストラリア) http://www.stockland.com.au
64位 ジョンソン・コントロールズ(アメリカ) http://www.johnsoncontrols.com
65位 ヴォーダフォン(イギリス) http://www.vodafone.com
66位 プロクター&ギャンブル(アメリカ) http://jp.pg.com/
67位 H & M(エイチ・アンド・エム)(スウェーデン) http://www.hm.com
68位 スイス再保険(スイス) http://www.swissre.com/
69位 IBM(アメリカ) http://www.ibm.com
70位 キングフィッシャー(イギリス) http://www.kingfisher.com/
71位 エンブリッジ(カナダ) http://www.enbridge.com/
72位 リコー(日本) http://www.ricoh.co.jp/
73位 サムソン(韓国) http://www.samsung.com
74位 グラクソ・スミスクライン(イギリス) http://www.gsk.com/
75位 STマイクロエレクトロニクス(スイス) http://www.st.com
76位 エンカーナ(カナダ) http://www.encana.com/
77位 シスメックス(日本) www.sysmex.com
78位 エレクトロコンポーネンツ(イギリス) http://www.electrocomponents.com/
79位 インシュアランス(オーストラリア) http://www.insurance-group.net/
80位 日産自動車(日本) http://www.nissan.co.jp/
81位 ペトロブラス(ブラジル) http://www.petrobras.com.br
82位 ペンノン・グループ(イギリス) http://www.pennon-group.co.uk
83位 ジェーシードゥコー(フランス) http://www.jcdecaux.com
84位 コロプラスト(デンマーク) http://www.coloplast.com/
85位 イビデン(日本) http://www.ibiden.co.jp/
86位 バクスター(アメリカ) http://www.baxter.com/
87位 キャピタルランド(シンガポール) http://www.capitaland.com/
88位 ロンドン証券取引所(イギリス) http://www.londonstockexchange.com
89位 ネクセン(カナダ) http://www.nexeninc.com/
90位 プロロジス(アメリカ) http://www.prologis.co.jp/
91位 サンライフ・フィナンシャル(カナダ) http://www.sunlife.com/
92位 HSBC ホールディングス(イギリス) http://www.hsbc.com
93位 ローソン(日本) http://www.lawson.co.jp
94位 J セインズベリー(イギリス) http://www.j-sainsbury.co.uk/
95位 ロイヤルバンク(カナダ) http://www.rbcroyalbank.com/
96位 インテサ・サンパオロ(イタリア) http://www.intesasanpaolo.com/
97位 オリジン・エナジー(オーストラリア) http://www.originenergy.com.au/
98位 デイリー・クレスト(イギリス) http://www.dairycrest.co.uk/
99位 ラムゼイ・ヘルスケア(オーストラリア) http://www.ramsayhealth.com/
100位 レリアンス(インド) http://www.ril.com/
※「世界で最もサステナブルな企業Global 100、ランキング発表(1)」はこちら
エネルギー問題や自然環境保護など、環境問題への対策や社会貢献活動は、いまや広告・広報、ステークホルダー・コミュニケーションに欠かせないものとなっています。そこで、宣伝会議では、社会環境や地球環境など、外部との関わり方を考える『環境会議』と組織の啓蒙や、人の生き方など、内部と向き合う『人間会議』を両輪に、企業のCSRコミュニケーションに欠かせない情報をお届けします。 発行:年4回(3月、6月、9月、12月の5日発売)