外国人を意識してWebサイトをつくっていますか?

ウィラートラベルの英語版ページ。中国語、韓国語にも対応している

旅をしていて、時折「これから日本に旅行に行く」という外国人に出逢うことがあります。

そんな外国人のために、知恵を絞って日本国内ツアーを、限られた条件や予算の中で考えてみたりしています。もちろん、外国人旅行者もできることなら節約したい。そんな僕がいつもオススメするのは高速バス。日本でも近年、とても普及が進んでいる高速バスサービス。東京から大阪へも片道5000円以下。

代表的なバス会社としては、ウィラートラベル社があります。このバス会社のWebサイトは見事に英語、中国語、韓国語に対応している。おそらく、既に外国人観光客を視野に入れてマーケティングしているのでしょう。

しかしながら、他のバス会社のWebサイトを見てみると、ほとんどのサイトが多言語非対応。これでは外国人がWebサイトにアクセスしてサービスを利用することは難しいでしょう。

結局、僕は日本に旅に行くという外国人にウィラートラベル社を推薦しました。言語対応しているかどうかというのは、とても大切なポイントです。やはり、お金がかかるモノに、翻訳サービスだけでは不安があります。自らの母国言語や共通言語の英語などに対応しているかどうかはユーザー目線ではとても重要です。日本のバス会社のWebサイトは僕がザッと調べた限り、あまり多言語対応しているようには思えません。

外国人向けのWebサイトの話でしたが、もちろんバス会社だけではありません。例えば、僕が個人的に大好きなテーマパークがあるのですが、そこを外国人に推薦しようとWebサイトを開くと、英語対応している……! しかし残念なことに、日本語説明サイトと比較をして、英語版のコンテンツは明らかに充実度が劣っています。これではそのアトラクションの魅力が伝わらないでしょう。魅力は半減してしまいます。

もちろん、日本人に比べて外国人の利用者数が少ないので、そこに今から注力するのは投資対効果としては見合っていないという考え方もあるかもしれません。しかし、日本国内の市場が飽和しているのであれば、海外から新しい顧客をつかまえるというのは当然の選択肢かと思います。そこに今から注力していくことで、5年後、10年後に外国人向けに地位を確立するのではないでしょうか。

試しに貴方が外国人に薦めたい日本の観光地や施設のWebサイトを開いてみてください。どれほど外国人向けに展開されているでしょうか? 恐らく、まだまだなのではないでしょうか?

観光目的以外でも、多言語対応していることで得られるチャンスは大きいはずです。今後、日本のWeb制作会社は多言語対応はもちろん、単なる日本語の翻訳コピーサイトではなく、外国人向けに魅力をしっかりと伝えることができるコンテンツ展開が求められていくのではないでしょうか。

もし、今後より一層の外国人観光客を誘致していくのであれば、そのあたりの対応をしていくことは必須かと思います。

既に日本政府観光局などが外国人観光客の受け入れについてノウハウを提供しているようですので、興味がある方はチェックしてみてください。

もっと日本が外国人にとって、旅しやすい国になることを願っています。

太田英基「若手起業家、世界一周へ」バックナンバー
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太田 英基(世界一周バックパッカー)
太田 英基(世界一周バックパッカー)

スクールウィズ代表取締役
元サムライバックパッカープロジェクト発起人

大学在学中の2005年11月、広告サービス「タダコピ」を仲間と共に創業。取締役を経て、2010年1月に退社。2010年5月から3ヶ月間のフィリピン留学を経て、約2年間の世界一周の旅へ。アドタイで約80本のコラムを執筆しながら旅をした。2012年夏に帰国。
帰国後はフィリピン留学を中心とした留学サービス【スクールウィズ】で起業し、留学以外にも英語学習サービスも複数運営している。

面白いことと、世の中にとって価値あることを常に追い求める根っからの企画屋。
執筆著書、講演実績多数。宮城県出身、1985年生まれ。

スクールウィズ: http://schoolwith.me/
Twitter/X: https://twitter.com/mohideki/

太田 英基(世界一周バックパッカー)

スクールウィズ代表取締役
元サムライバックパッカープロジェクト発起人

大学在学中の2005年11月、広告サービス「タダコピ」を仲間と共に創業。取締役を経て、2010年1月に退社。2010年5月から3ヶ月間のフィリピン留学を経て、約2年間の世界一周の旅へ。アドタイで約80本のコラムを執筆しながら旅をした。2012年夏に帰国。
帰国後はフィリピン留学を中心とした留学サービス【スクールウィズ】で起業し、留学以外にも英語学習サービスも複数運営している。

面白いことと、世の中にとって価値あることを常に追い求める根っからの企画屋。
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