マーケティング理論の研究・開発や研究者と実務家との交流を行う「日本マーケティング学会」の設立総会が2日、都内で開かれ、初代学会長に石井淳蔵・流通科学大学学長を選出した。学会の設立母体である日本マーケティング協会(JMA)が10日発表した。
学会は設立目的に、「実務家も含めた研究者の層の拡充」「マーケティング研究を生かす場の提供」「マーケティング研究や実践のグローバル化への貢献」を掲げている。石井学会長は総会で、これらに加えて「Webの活用が重要なポイントと考えている」と述べ、学会サービスの提供やメンバー間の研究上のコミュニケーションやコミュニティに活用していく考えを示した。
学会の設立はJMAが5月末に発表した。設立に当たり、米経営学者のフィリップ・コトラー氏や佐治信忠・サントリーホールディングス社長、嶋口充輝・慶應義塾大学名誉教授(JMA理事長)など57人が発起人に名を連ねている。また10日にWebサイトの運用を開始した。