試しに登録するFacebookとTwitter、友達に誘われて登録するmixi

インターネットにおける新たなコミュニケーション手段として、年代を問わず利用が拡大している「ソーシャルネットワーキングサービス(※以下:SNS)」。利用者はどのような目的でSNSを活用し、ネット上のコミュニケーションを楽しんでいるのでしょうか。

メディアインタラクティブでは、国内在住の10代から50代のソーシャルネットワーキングサービスを利用している男女800名を対象に「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に関する利用実態調査」を実施いたしました。

調査結果

1.国内ユーザーSNS利用率・トップは、mixiで69.6%

1位はmixi 69.6%、2位はTwitter 40.9%、3位はFacebook 23.0%

調査対象者が『利用しているSNS』を複数回答で聞いたところ、1位はmixiで69.6%、2位以下はTwitterが40.9%、Facebookが23.0%、GREEが19.6%、モバゲータウンが19.4%と続いています。

調査に回答した日を基準に、『最近利用した日』を尋ねたところ、mixiとTwitterは「本日」が最も多く、そのほかのSNSは「1週間以内」が最も多い結果になっています。

2.各サービスの印象 Facebookは「海外に強い」イメージ

Facebookは「海外に強い、使い方がよく分からない」、mixiは「周囲の友達がやっている、安心できる」

それぞれのSNSごとに『どのような印象を持っているか』を複数回答で聞いたところ、Facebookは、1位が「海外に強い」:59.6%で他を圧倒。

海外に約6億ユーザーと言われるユーザーと交流できるところに魅力を感じるユーザーが多く、そのほか「ビジネスでの利用」が31.3%となり、ビジネスパーソン向けSNSというイメージも強い。

しかし一方で、全体の43.7%が「使い方がよく分からない」と回答しており、サービスの認知が拡大しているが、その活用法は十分に浸透していないようだ。

mixiは1位に「周囲の友達がやっている」:52.0%、2位が「楽しい」:51.9%、3位以下は「便利」:48.6%などで、リアルな友達・知人とのコミュニケーションが簡単にできることに対して前向きな印象を持っているという結果に。

また、「公開する情報、相手を細かく設定できる」:40.1%、「プライバシー設定が細かく安心できる」:21.8%にも支持が集まっており、コミュニケーションをリアルな友達・知人に限定して、mixi上で「知らない人」からの閲覧やコンタクトを拒否できることに安心感や好感を持っている様子が明らかになった。

Twitterも、「海外に強い」:44.0%が1位となり、そのほか「楽しい」、「便利」がともに38.7%で上位にくる中、「使い方がよく分からない」という意見も30.4%と高い値となった。

GREE、モバゲータウンはゲームコンテンツが豊富なことから「楽しい」(GREE:32.2%、モバゲータウン:33.5%)が1位であるが、2位の「使い方がわからない」(GREE:24.1%、モバゲータウン:24.9%)の割合も高い結果となっている。

3.主な利用法は、Facebookは情報収集、mixiは近況報告がトップ

FacebookやTwitterは情報収集、mixiは身近な友達との会話が上位に

『利用しているSNSで友達・知人とどのような内容のコミュニケーションをとっているか』を複数回答で聞いたところ、Facebookは、情報収集として「閲覧するだけ」:32.5%が1位で、「近況報告」:30.1%、「世間話」:24.8%を上回っており、友達・知人と積極的に交流するところまで踏み込んでいない側面もあるようだ。

mixiは、「近況報告」、「世間話」がともに39.3%、「趣味に関する話」:34.6%が上位で、リアルな友達・知人との間での会話が活発に行われているようだ。

Twitterは、「世間話」:40.5%が1位で、そのリアルタイム性から日常起きていることをきっかけに会話が起きているようだが、2位は「閲覧するだけ」:34.5%であり、情報収集として活用されているようだ。

GREEの53.5%、モバゲータウンの52.8%にあたる約半数が「閲覧するだけ」と回答しており、交流を求めるというよりはゲーム目当てでの利用実態を伺わせる結果となっている。

4.登録動機 FacebookとTwitterは「試しに登録」が多い結果に

FacebookとTwitterは「試しに登録」、mixiは「友達に誘われて登録」が1位と、登録動機に差

『各SNSに登録したきっかけ』を複数回答で聞いたところ、mixiは「普段遊んでいる友達に誘われて」:44.3%、「国内の普段なかなか遊べない友達に誘われて」:21.0%と、リアルな友達・知人に誘われてサービスに登録。

mixi以外のSNSの各1位は、いずれも「試しに」という結果で、Facebookは20.9%、Twitterは25.8%、GREEは23.6%、モバゲータウンは22.3%となった。また「流行っていたから」はFacebookが12.1%、Twitterが19.5%と、登録のきっかけとしても多く、テレビなどマスメディアで取り上げられることが多くなったことが登録の動機に強く結びついているようだ。

5.友達の投稿に対する返信率・1位はmixi

友達の投稿への返信率は、1位はmixi 37%、2位はFacebook 32%、3位はTwitter 29%

SNSでは、友達・知人の投稿に対して、フィードバック(コメントやイイネボタン、リツイート等)することで、コミュニケーションを行っている。

そこで、『利用しているSNSの中で、「友達の投稿」に対してどの程度の割合で返信しているか』を聞いたところ、1位はmixiで37%、2位はFacebookで32%、3位はTwitterで29%であった。

友達とのコミュニケーションを重視するSNSでは、コミュニケーション頻度が高い実態が明らかになった。

1位のmixiでは、約40%のフィードバックが行われ、活発にコミュニケーションが行われていることが明らかになった。

一方、モバゲータウンとGREEは15%前後であり、友達とのコミュニケーションはほとんど行われていないようだ。

6.5年後も使っていたいSNS・1位はmixiで38.2%

1位はmixi 38.2%、2位はTwitter 30.4%、3位はFacebook 27.9%、GREEとモバゲータウンは10%以下

『5年後も利用したいSNS』を聞いたところ、1位はmixiで38.2%、2位はTwitterで30.4%、3位はFacebookで27.9%となり、友達・知人との関係を重視するサービスに支持が集中した。
一方でGREEは8.7%、モバゲータウンは7.3%という結果であった。

「友達・知人とつながって交流する」という目的で利用しているSNSは、5年後も利用したいという回答が多く、いずれも自分のリアルな人間関係を育んでゆくもう一つの場として、なくてはならないものになっているようだ。

各サービスについて

●Facebook (フェイスブック)
2004年にアメリカで開設されたソーシャルネットワーキングサービス。2011年1月現在、欧米を中心に世界に6億人の登録者がいると言われている。日本国内の利用者数は推定308万人。「Facebookページ」という企業やブランドのファンページが国内で注目されており、企業の参入が進んでいる。

●mixi (ミクシィ)
2004年に開始した株式会社ミクシィが運営する国内最大のソーシャルネットワーキングサービス。登録者数は2265万人、月間290億ページビュー(うち、モバイルPV=240.2億)。mixi日記、mixiボイス、mixiチェックなどソーシャルグラフ内の中で交わされるコミュニケーション投稿は月間6億件を突破した(数字は2010年第3四半期決算発表より)。

●Twitter (ツイッター)
2006年にアメリカで開設されたコミュニケーションサービス。140文字以内で短い文章を「ツイート」(つぶやき)すると繋がっている「フォロワー」(友達・知人を中心にした閲覧者)と共有される。日本ではデジタルガレージグループが日本語版の運営支援をしている。国内利用者は1290万人(ニールセン調べ:2010年12月)。

●GREE (グリー)
2004年に開始したグリー株式会社が運営する携帯電話向けゲーム配信サービス。ゲームを通じた登録者への課金が大きなビジネスモデルとなっている。友達と繋がりコミュニケーションを取ることができるSNSの側面ももつ。総会員数は2383万人(2010年12月現在)。

●モバゲータウン
2006年に開始した株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営する携帯電話向けゲームサイト。友達と繋がりコミュニケーションを取ることができるSNSの側面ももつ。2011年2月には「mobage」へとサービス名称の変更を発表している。また、Yahoo!と共同でパソコン向けに「Yahoo!モバゲー」を展開。総会員数は2448万人(2010年12月現在)。

調査概要

「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に関する利用実態調査」

◆ 調査期間    : 2011年2月15日(火)~2月16日(水)
◆ 調査サンプル数 : 800名(10代~50代 男女)
◆ 調査地域    : 全国
◆ 調査方法    : インターネット調査

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社メディアインタラクティブ
アイリサーチ事務局 : 飯村
TEL 03-6826-5000 FAX 03-6419-8375
e-mail pr@i-research.jp http://www.i-research.jp
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷 3-26-18 矢倉ビル 6F

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