宣伝会議賞が、恒例であり惰性にもなっている。
みなさん、はじめまして。
先日、雨の日電車に乗っていたら、私のいる車両の真横に雷が落ちた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
直後、電車は停電し、復旧作業にどれくらいの時間を要するのかも試算出来ないといったアナウンスも流れ、いよいよ振替輸送となった訳ですが、そのルートが遠回り過ぎて、会議へ大幅に遅刻した33歳、映像(テレビ等)関係の仕事に就く男です。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、この「宣伝会議賞」。自分はいつから挑戦しているのか。なぜ始めたのか。
正直な話、覚えていない。もちろん、大体の時期は記憶にあるが、正確に“この年から”そして“何回目の挑戦”という事までは覚えていない。
何故か。
それは、この宣伝会議賞への参加が、自分にとって毎年の恒例イベントとなってしまった為だ。
「恒例イベント」なんて、一見、聞こえが良く感じるが、つまるところ「惰性」なんです。
いつ始めたのか分からないぼんやりとした挑戦に、辞める理由もなく毎年参加し、そして今年も夏が過ぎ、その季節がやって来たわけで。
考えた。
このままでは、初老を迎えてもきっとこの恒例イベントへ挑戦しているに違いない。
いや、もはやそれは挑戦ではなく、固執。これは震えずにはいられない。
今こそ、このエンドレスで、いつ始まったかも分からない挑戦に終止符を打ち、素敵な初老を迎える為にも、ここで一発「グランプリ」を獲得せねばならないのです。
立て、立ち上がれ、若人よ!…と、自らを奮い立たせ、第50回宣伝会議賞に挑ませて戴きます。
デジタル化でコピーを時間いっぱいまで考え捻り出す
今年は嬉しいことに、応募のフローも、全てデジタル化。
我が家のテレビが未だブラウン管のアナログテレビなのが恥ずかしくなる程のこの変化は、コピーを時間いっぱいまで考え捻り出せる観点から大賛成です。
しかしながら、オンライン応募故、ネット回線の不具合も考え、前日までには納得した作品で応募を完了させたい。(あくまで理想。きっと無理。)
協賛企業50社。それぞれ30作品までの応募上限が設けられている点も、自分にとっては嬉しい改変ポイント。いわゆる「フェア」といいましょうか。
無尽蔵・作品製造マシーン化している参加者が消え、沢山考えた中から上限30作品に精査する力も問われる。
更には、審査員のみなさんの目にも体力にも優しい仕様。
では、そんな中、自分は何作品応募するのか。
最大応募可能数は…
「50社×上限30作品 = 1500作品」
いくらなんでも1500作品は… いっとく?
いや、公の場での宣言だけに、現実レベルに考えると「800作品」。
上限応募数の半分よりちょっぴり上。
とはいえ、「800」作品も自分にとっては少なくない。
(「おい!800とか少ないしふざけんな!変態野郎!」とお思いの方、ごめんなさい。)
毎日コツコツ、仕事の合間、起床後、就寝前、入浴中、合コン中。
様々なシーンで最良のコピーを紡ぎ出す。
そして、その先に待ち受けているのは「恒例イベント」からの脱却…。
兎にも角にも、第50回宣伝会議賞、頑張ります。
あ、グランプリ100万円獲得したら、親をハワイに連れて行きたいっす。
明日は、永井一二三さん(30歳)の「宣伝会議賞チャレンジ宣言(1)決意の9月 編」をお届けします。
挑戦者16人のプロフィールはこちらから。
【宣伝会議賞チャレンジ宣言(1)決意の9月編 バックナンバー】
- 「コピーライターとして、自分の名前で勝負できているか?」赤星薫さん(32歳)
- 「趣味の“大喜利”活かして宣伝会議賞に初挑戦」森本祥司さん(28歳)
- 「宮古島から初の宣伝会議賞グランプリを目指す」富山忠彦さん(37歳)
- 「名誉こそ、この賞に応募した最大の理由です」井上真木さん(29歳)
- 「自分の力試しと、夢を叶えるための糧としてグランプリを目指したいです」笹本貴大さん(22歳)
- 「次回のブログ更新までに3000本書きます」郡司淳さん(27歳)
- 「受賞して、挑戦権を剥奪されたい」安部翔さん(28歳)
- 「“コピーとは、人を動かすコトバのアイデア”と教わりました」藤田雅和さん(36歳)
日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」は第50回を迎えます。1963年にスタート以来、広告界で活躍する一流のコピーライターのほか、糸井重里さん、林真理子さんといった著名な書き手を輩出してきました。50回目となる今回は50社の協賛企業から課題が出されており、第一線で活躍する100人のクリエイターが応募作品を審査します。課題は9月1日発売『宣伝会議』本誌にて発表、2012年10月31日が締め切りとなります。