日立製作所とインテージは、インテージの調査のノウハウと、日立の脳機能計測技術である光トポグラフィ技術を組み合わせた新しいマーケティングリサーチスキームを共同開発し、11月6日からインテージのサービスとして提供することを発表した。
これまで、リサーチの課題となっていたのが、感覚や印象をその瞬間に的確に言葉で表せない、話のつじつまが合うように合理化を行うなどの傾向があることだった。
また、最近は脳活動をはじめとしたリアルタイムに計測できる生体反応をリサーチへ応用することに注目が集まっている。
日立は、これまで微弱な近赤外光を頭皮上から照射することで、脳内の血流変化を計測し画像化する技術である光トポグラフィ法の研究・製品開発を行ってきた。そしてその結果を、脳科学だけではなく、認知学や心理学などのさまざまな分野で活用する動きが広まっており、メーカーの商品開発などにも活用してきた。
今回、提供を開始する新しいリサーチサービスでは、日立が開発したウェアラブル光トポグラフィを対象者に装着し、テレビや新聞、雑誌、ポスターの広告などを見ながら、脳内血流の変化を計測し、活動部位の特定を図る。
その特定した脳の活動部位と経過時間に伴う変化を解析し、さらに、インテージが本スキームに最適化したフローに基づいたインタビューなどを行い、アナリストがこれらを総合的に分析し、マーケティングに役立つ調査結果を提供するというサービス内容。
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