アドタイでは今回、審査員を務めるクリエイターの皆さんから応募のアドバイスを一問一答でいただき、順次紹介しています。短い、シンプルな内容ではありますが、その言葉の節々にコピーを生み出すヒントが詰まっています。
宣伝会議賞の入賞、そしてコピーライターとしてのキャリアアップを目指す皆さんに向けたメッセージもいただきました。ぜひお役立てください。
前回に引き続き、今回も3人の審査員の方からいただいたメッセージを紹介します。
まずは、電通の忽那治郎さん。最近の仕事としては、NOTTVのテレビCMが挙げられます。NOTTVのCMはこちらでも見られます。応募締切まで残り3日。応募者の皆さんへのメッセージを寄せていただきました。
「あきらめず、書き続けてください」
忽那治郎(電通)
1972年生まれ。主な仕事に、mmbi「NOTTV」、リクルート「じゃらん」、ダーバン、NTTドコモなど。2000年TCC新人賞、日経広告賞、アサヒ広告賞、JR交通広告グランプリなど受賞。
2人目は、博報堂の佐々木洋一さんです。コピーは、「死ぬほど考えていると、運が良ければ湧いてくる」という佐々木さん。コメントとして、応募者の皆さんに、いま一度自分自身にぶつけてみてほしい“問い”を挙げていただきました。
「コピーライターを目指している人には、『なぜいま広告の仕事がやりたいのか?』を聞きたいです」
佐々木洋一(博報堂/シニアクリエイティブディレクター)
1984年博報堂入社。コピーライター、コピーディレクター、博報堂C&D取締役を経て現在に至る。自動車、ビール、テーマパーク、通信、不動産などの企業ブランディング・商品ブランディング活動に携わる。
そして本日最後、3人目は、博報堂の松田正志さんです。コピーは会社のデスクで考えることが多いという松田さん。2006年のACC CMフェスティバルでベストコピーを受賞した宝石時計 長野のコピーは、今でも“名コピー”として口の端に上る作品です。宝石時計 長野のコピーは、こちらのサイトトップでも見ることができます。宣伝会議賞への応募時代のエピソードと、間もなく始まる審査への期待感を話していただきました。
「十数年前に応募していて、銀賞をいただきました。受賞したコピーは締切の前日に考えたものでした。受賞をきっかけに、いろんな人に声をかけられるようになったように思います。審査員としては、毎年、ファイナリストに上がってくるコピーを見るのが楽しみです。いいコピーは、モノゴトの新しい価値を発見できるので、とても刺激になります」
松田正志(博報堂/コピーライター)
TCC新人賞、ACC賞、FCC最高賞、宣伝会議賞銀賞など受賞。
9月にスタートしたこのインタビュー企画も、次回でついに最終回となりました。電通の池田定博さん、倉成英俊さん、芳谷兼昌さんのお三方のコメントを紹介します。お楽しみに。
【宣伝会議賞1分アドバイス バックナンバー】
- 生駒達也さん、尾形嘉寿さん、松村祐治さんからのコメントをご紹介!
- 蛭田瑞穂さん「50年前も今も、優れたコピーの重要さは変わらない」
- 古川雅之さん「10年後も『このコピーで賞をもらえてよかった』と思える作品を」
- 李 和淑さん「コピーに想いを寄せる人が、50年間ずっといる」
- 山田尚武さん「課題を恋愛相談だと想定すると、不思議と言葉が出てくる」
- 西脇淳さん「結局は、コピーが好きな人が残る」
- 野原ひとしさん「宣伝会議賞は、コピーライターが孤立無援で戦う唯一の場」
- 占部邦枝さん「あえて、とっつきにくそうな課題を選んだ」
日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」は第50回を迎えます。1963年にスタート以来、広告界で活躍する一流のコピーライターのほか、糸井重里さん、林真理子さんといった著名な書き手を輩出してきました。50回目となる今回は50社の協賛企業から課題が出されており、第一線で活躍する100人のクリエイターが応募作品を審査します。課題は9月1日発売『宣伝会議』本誌にて発表、2012年10月31日が締め切りとなります。