世界最大級の経営戦略コンサルティングファーム、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が、イノベーション調査2012(正式名「The Most Innovative Companies 2012: The State of the Art in Leading Industries」)を発表した。
上位は1 位Apple、2 位Google、3 位Samsungで、日本企業はソニー7 位、トヨタ自動車11 位、日産自動車22 位、ソフトバンク31 位、ファーストリテイリング32 位となっている。
報告書は、1,500 名以上の経営幹部からの回答を得た調査結果をまとめたもので、調査対象はCEO、会長、社長、および、COO/CFO/CTO 等最高経営幹部が約半数を占める。うち日本は133 名。この調査結果に加え、過去3年間の株主総利回り(TSR)、売上の伸び、利益の増加も考慮してランキングを作成している。BCG では2004年から同調査を実施している。
AppleとGoogle の1 位、2 位は2010 年調査から変わらず、前回11 位のSamsung が今回3 位と、大きく順位を上げた。日本企業では、前回5位のトヨタ自動車が11 位にダウンした一方、日産自動車がランク外から22位に、ソフトバンクもランク外から31 位に大きく順位を上げている。
ほかに順位を上げた企業としては、中国の現代自動車や中国のハイアール、Dell、台湾のスマートフォンほか電子機器メーカーのHTCがある。一方、順位を下げたのは、英ヴァージンや独フォルクスワーゲン、インドのタタ・モータース、米P&Gとなっている。
2012 年イノベーション企業ランキング
(トップ50のランキングは、添付プレスリリース2ページ目をご参照ください)
1位 Apple (米)
2位 Google (米)
3位 Samsung (韓)
4位 Microsoft (米)
5位 Facebook (米)
6位 IBM (米)
7位 ソニー (日)
8位 ハイアール(海尔集团)(中)
9位 Amazon (米)
10位 ヒュンダイ(現代自動車)(韓)
11位 トヨタ自動車(日)
12位 フォード (米)
13位 キア・モータース(起亜自動車)(韓)
14位 BMW (独)
15位 HP(ヒューレット・パッカード)(米)
16位 GE(ゼネラル・エレクトリック)(米)
17位 コカ・コーラ (米)
18位 Dell (米)
19位 インテル (米)
20位 ウォル・マート (米)
21位 スターバックス (米)
22位 日産自動車(日)
23位 BASF(ビーエーエスエフ)(独)
24位 HTC (台)
25位 アウディ (独)
26位 シーメンス (独)
27位 レノボ(聯想集団) (中)
28位 HSBC (英)
29位 GM(ゼネラル・モーターズ)
30位 アンハイザー・ブッシュ (米)
31位 ソフトバンク(日)
32位 ファーストリテイリング(日)
33位 フィリップス (蘭)
34位 ルノー (仏)
35位 シェル (蘭)
36位 ファーウェイ(華為技術)(中)
37位 ヴァージン (英)
38位 ボーイング (米)
39位 ナイキ (米)
40位 キャタピラー (米)
41位 マクドナルド (米)
42位 デュポン (米)
43位 ツイッター (米)
44位 中国石油化工 (中)
45位 フォルクスワーゲン
46位 エアバス (仏)
47位 タタ・モータース (印)
48位 インディテックス(Inditex)(西)
49位 プロクター&ギャンブル (米)
50位 スリーエム(3M)(米)
報告書ではイノベーションが重視される近年の傾向、事業分野別のランキングなどについて詳しく分析している。同社ホームページで会員登録するこことで全文を閲覧可能となっている。
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