コラム
東奔西走 関西の編プロ社長奮闘記
関西出身の編集者イシハラは毎週東京を往復している。東京一極集中の出版業界に嘆きつつも関西や地方にしか出来ないコンテンツのクリエイティブも存在する。縦横無尽に行ったり来たりの編集プロダクション社長の見えるモノは何か?地方出版界に何が問われ、中央のメディアは何をなすべきか?日々のひらめきを連載。
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第12回
これからの編集プロダクション
どうやら最終回の寄稿となりました。何だかネガティブな発言ばっかで業界の方には何となくヒンシュクをかったのではないかと心配しております。そして最終回はこれからボクたち編集を生業とする者たちはどっちへ行くのかってコトを真面目に考えてみたいなと思うのです。 -
第11回
本末転倒が命取り!
情報誌編集長をやっていた頃から約20年が過ぎた。その間にこの業界は何に躓いたのだろうと考える事がよくある。いわゆる「何を取材し、何を伝えるか!」がこの頃のスローガンだったとすれば、失われた20年に「いかに利益を上げるか、いかに効率化するか!」にテーマが大きくふれたように思うのだ。 -
第10回
さぁ編集をはじめようではないか!
パソコンのワープロソフトや、本格的なDTPソフトの低価格化などもあって、今やどこでも誰でも編集(のようなこと)ができる時代になった。ますます我々のようなプロの編集者集団が危機に瀕してるのではないかとご心配する方もいらっしゃると思うが、それは一切無用なのだ。 -
第9回
編集者残酷物語と、カメラマン残酷物語
技術革新とは、人の手間を減らして便利な生活や作業を促すモノであるとボクは考えているのだが、どうやら我が業界ではそれとは真逆な技術革新がこの20年間に起こったような気がしてならない。 -
第8回
ライターとは?エディターとは?
宣伝会議の人気講座「編集・ライター養成講座」で講師をするようになって随分時間が経った。そもそもこの講座タイトルには「編集」と「ライター」は何が違うのかという、たいへん曖昧なテーマが潜んでいる。このふたつの職種には渾然一体寸前の同じ色と、対立した全く別の色があると思うのだ。 -
第7回
ネット症候群(編プロ編)
小説家の盛田隆二さんは、ボクが勤めていた情報誌出版社、ぴあで一緒に仕事をした先輩である。先日彼とお話をする機会があって昔話がたくさん飛び出して楽しかったのだが、お互いなんでぴあを辞めようと思ったのか……という話になって「阪神大震災でインターネットへのシフトが確実になったのが大きかったよね」と何となく話がまとまった。 -
第6回
級数表とトリミングスケール
DTP全盛である。…っていうより、今は電子出版だのタブレット書籍だのと何がどう編集されて、どこに何がコピーされているのかわからん時代である。関西の名物編集者である江弘毅とは、現在同じフロアで机を並べる仲だが、面白いことに未だに全く使わないであろう級数表とトリミングスケールが手元にある。 -
第5回
関西の味についての一考察
二十年近く大阪をベースに東京を行き来して編集を生業にしていると「関西の味」についての取材やコーディネーションの依頼を頻繁に受ける。「大阪ならではの味を取材したいんですけど…」や「京都ならではなハンナリしたお店どこか知りませんか」とか「神戸って感じのオシャレなお店はどこですか」といった類のオファーだ。 -
第4回
編集とは行儀ではないかという仮説
編集という作業は実のところ変化に乏しくかつ平坦な作業で、感性などというモノよりも持久力を要求される仕事であるという事はこの業界を齧った方なら誰しもが理解している。かつて世間の注目を集めるカリスマ雑誌編集者がいた時代ならともかく、昨今は何となく3K扱いさえされる地味な業種になってしまったかもしれない。 -
第3回
江戸好みの京都特集ってどうよ!
関西で編集プロダクション稼業をやっていると、年に一度集中して発注が重なるのが「京都特集」の類である。なぜか東京の編集部は一斉に京都に目を向けるらしい。GWのプチ旅行とか秋の紅葉前などは順番待ちの状態で京都特集が様々な切り口で書店に並ぶ。
1963年神戸市生まれ。ミュージシャンを目指すが大学卒業と共にぴあ入社。広告部、編集部を経て同社各誌編集長を歴任後、1996年同社退社と共にクエストルームを創業。大阪を中心に東京、名古屋などに拠点を置く。現在は江弘毅らと編集集団140Bの経営にも携わり、関西大学社会学部で教鞭(講師)など、編集エリアを越えて様々に活躍中。2001年から宣伝会議編集・ライター養成講座大阪教室の講師を務める。
twitter → http://www.twitter.com/makoto_ishr
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クエストルームのFacebook→ http://www.facebook.com/questroom
1963年神戸市生まれ。ミュージシャンを目指すが大学卒業と共にぴあ入社。広告部、編集部を経て同社各誌編集長を歴任後、1996年同社退社と共にクエストルームを創業。大阪を中心に東京、名古屋などに拠点を置く。現在は江弘毅らと編集集団140Bの経営にも携わり、関西大学社会学部で教鞭(講師)など、編集エリアを越えて様々に活躍中。2001年から宣伝会議編集・ライター養成講座大阪教室の講師を務める。
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