コラム

宝島社の企業広告とは何だったのか

2023年12月に80歳で逝去した、宝島社の創業者である蓮見清一氏。“企業として社会に伝えたいメッセージ“を届けるべく1998年から展開してきたのが、同社の企業広告だ。新聞広告という手法にこだわり、力強い言葉とビジュアルで、時代に問いを投げかけ続けてきた。<br> <br> 蓮見氏が最後に手がけた企業広告は、2024年1月5日に出稿された2本。「それでも、ニッポンはいい国だ。」(読売新聞朝刊(全国版))。そして「失われた30年じゃない。天才たちが生まれた30年だ。」(朝日新聞朝刊(全国版)、日本経済新聞朝刊(全国版)、日刊ゲンダイ)。<br> <br> このうち後者を手がけるなど、宝島社の広告に10年以上携わってきたのが、電通のクリエーティブ・ディレクター/コピーライター 磯島拓矢氏。「蓮見氏の、宝島社の企業広告とは、はたして何だったのか」。名作を振り返りながら、共に企画を考えてきたからこそわかる、その真意を紐解く。

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磯島拓矢(電通 zero クリエーティブディレクター/コピーライター)
磯島拓矢(電通 zero クリエーティブディレクター/コピーライター)

電通 zero クリエーティブディレクター/コピーライター
1990年電通入社。主な仕事に、旭化成企業広告「昨日まで世界になかったものを。」、旭化成ヘーベルハウス「考えよう、答はある。」、サントリーモルトウイスキー北杜「カッコイイ入門。」、本田技研工業オデッセイ「いいクルマが好きだ。男ですから。」、大塚製薬ポカリスエット「自分は、きっと想像以上だ。」、KIRIN一番搾り「やっぱりビールはおいしい、うれしい。」などがある。2014年4月に著書『言葉の技術』を刊行。TCC賞
グランプリ、ADC賞グランプリなど受賞歴多数。

磯島拓矢(電通 zero クリエーティブディレクター/コピーライター)

電通 zero クリエーティブディレクター/コピーライター
1990年電通入社。主な仕事に、旭化成企業広告「昨日まで世界になかったものを。」、旭化成ヘーベルハウス「考えよう、答はある。」、サントリーモルトウイスキー北杜「カッコイイ入門。」、本田技研工業オデッセイ「いいクルマが好きだ。男ですから。」、大塚製薬ポカリスエット「自分は、きっと想像以上だ。」、KIRIN一番搾り「やっぱりビールはおいしい、うれしい。」などがある。2014年4月に著書『言葉の技術』を刊行。TCC賞
グランプリ、ADC賞グランプリなど受賞歴多数。

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