コラム
至福の時をつくる体験ブランディング
いま求められているのは、自社の商品を売るための「仕組みづくり」(=マーケティング)です。とはいえ、これまでそこに注力してこなかった(注力しなくても売れた)ため、重要性を理解していても実践している企業は決して多くはないのではないでしょうか。 たとえば消費者に直接、商品やブランドを体験してもらうための場として注目されているポップアップストアひとつとっても、いざ展開するとなると、どのくらい予算がかかるのか、場所はどこがいいのか、商品は売るのか売らないのか(有料か無料か)、人は集まるのか、そもそも何を持って成功とするのか、など企業の担当者が抱える不安や悩みは多いはず。 本コラムでは、そもそものマーケティングの考え方の基本から、ポップアップストアに限らず体験で人を動かすブランディングについて、いろいろな角度から考察していきます。
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第11回
ポップアップストアを起点に、新しいビジネスをつくる
今回は前回に引き続き「Lipton Fruits in Tea」を例に、ポップアップストアの活用法を中長期的なビジネスのトランスフォームという側面から考えてみようと思います。 -
第10回
ブランドの未来をプロトタイピングする場
黎明期を経て、多種多様なポップアップストアが目につくようになりました。それに伴い、ひところのものめずらしさ自体は薄れてきてもいます。いま、ポップアップストアを実施する目的は何で、どのように活用すればいいでしょうか。 -
第9回
新しい世代が恋する未来をデザインするために
第8回以降は体験ブランディングの実践に向け、自分なりに大事にしているマインドセットのようなものをお話ししていこうと思います。今回はロングタームの視点で「体験ブランディングにおける顧客は誰か?」について考えてみます。 -
第7回
ブルーノートと蔦屋書店にみるブランド価値の再編集
製品(性能)中心から生活者(心の満足)中心へと変化した成熟社会において、新しい世代のお客様がブランドに恋に落ちる価値をつくるために、すべきことは何か? これには「ブランド価値の再編集」という作業が欠かせません。 -
第6回
「モノからコトへ」の本当の意味~体験ブランディングの背景にあるもの(後半)
先日、新聞を読んでいると20代で起業している若者たちのインタビュー記事が載っていたのですが、その中に興味深い言葉がありました。要約するとこんな内容です。 -
第5回
企業の「売る」から生活者に「選ばれる」へ~体験ブランディングの背景にあるもの(前半)
第4回と第5回は、ブランディングやマーケティングにおいて、「体験」が重要なファクターになってきた社会的な背景について、少し考えてみたいと思います。 -
第4回
マーケティングの歯車までを動かす体験ブランディング
第1回と第2回では、ユーザーに感動的な体験を提供することを第一のミッションにしているブランドや、ユーザーの手に渡ってからの体験や経験をサポートしてブランド価値を高めているブランドについて考察してきました。 -
第3回
バルミューダにみる、製品スペックを超えた体験価値
前回は体験ブランディングのわかりやすい例として、アップルストアとスノーピーク、トヨタ86の購入後に始まる消費者とブランドのストーリーを例に挙げました。 -
第2回
アップル、トヨタ、スノーピークにみるブランド価値の共創
ある製品やサービスに出会って、「本当に良かった」とか「誰かに話したい」と思ったことはありますか?それは今も使い続けているものですか?そのブランドとの思い出はありますか?
1999年から博報堂でインタラクティブクリエイティブを軸に統合キャンペーンを手掛け、その後グループ内ブティック、タンバリンに参加。2016年より同社代表に就き「ハッピーアワーズ博報堂」に社名を変更。
“これでいい…”という消極的選択が溢れる成熟社会で、「ブランド」と「生活者」の関係性をアップデートする“至福”の体験価値をクリエイティブし、ブランデイングとマーケティングの両輪を動かしている。
1999年から博報堂でインタラクティブクリエイティブを軸に統合キャンペーンを手掛け、その後グループ内ブティック、タンバリンに参加。2016年より同社代表に就き「ハッピーアワーズ博報堂」に社名を変更。
“これでいい…”という消極的選択が溢れる成熟社会で、「ブランド」と「生活者」の関係性をアップデートする“至福”の体験価値をクリエイティブし、ブランデイングとマーケティングの両輪を動かしている。