コラム
すきま時間でちょこっと演習『プロジェクトドリル』

業種や規模の大小問わず、プロジェクトは日々あらゆるところで生まれています。新しい製品販売、新しいツールや手法の実践、新しい制度・ワークフローの導入など、“ルーティンワークではない未知の仕事”は、あなたの元にもいつ突然訪れるかわかりません。しかし、あわててプロジェクトマネジメント研修を受講したり、一夜漬けで書籍を読んだとしても、そこで得た知識を自身のプロジェクトにすぐ応用するのは難しいものです。プロジェクトマネジメント力を高める最も確実な方法は場数を踏むことですが、未知の仕事で困っている人に“場数を踏め”と言うわけにもいきません。そこで、本コラムでは、そうした未知の仕事を成功に導くために必要な思考の型・原則・技法を身につけるためのドリル(練習問題)を提供します。古今東西のビジネス事例、歴史上の出来事、マンガや映画、SNSで話題になった事例など、筆者がさまざまな場所から集めた事例を元に出題し、解説します。取り上げるジャンルも、ものづくり、宇宙、スポーツ、医療、土木、生物、教育、福祉などさまざまです。すきま時間で楽しく取り組みながら、気がつけばプロジェクトの計画立案や意思決定の力が育まれている。そんなコラムにしたいと思います。
-
第7回
そのKPIと測定方法、成果に見合ってますか?5問目「ロボット導入の成果を測るための指標を設定せよ」
プロジェクトの仮説・計画を立て、その成功・失敗や継続・中止の判断を行うには、なんらかの基準・指標が必要です。 -
第6回
成功事例を鵜呑みしてはいけない理由。プロジェクトドリル04「昆虫に花粉を運んでもらうための状態を定義せよ」(自然界からの出題)
世の中の不思議なことの一つに、「成功事例を真似ても成功しない」というものがあります。成功事例を紹介する書籍やWebサイトには、成功するために導入したツールや採用した手法、受けた支援といった情報が記載されています。 -
第5回
計画のヌケモレを防ぐには?プロジェクトドリル03「片手で納豆を食べよ」
新しいプロジェクトに取り組むとき、目標達成や課題解決のために何が必要で、何からどうすれば良いかという設計図やマニュアルはありません。 -
第4回
分相応の手段を選ぶには。プロジェクトドリル02「石化を解く薬を開発せよ」(Dr.STONEからの出題)
プロジェクトに取り組んでいると、人手が足りない、時間が足りない、お金も足りなきゃ使えるツールも少なかったり古かったり…、なんていうことに悩まされませんか?前回のドリルでは成功の定義=勝利条件が決まっていないと、仮説の因果関係があやふやになったり、判断基準がぶれぶれで計画に一貫性を持つことができず、考えて実行しなければいけないことが増えてしまうといった問題が起きることを解説しました。 -
第3回
目標があいまいで困った…そんな時どうする?プロジェクトドリル01「サッカ ーの試合に勝利せよ」
前回、プロジェクトがうまく進まない要因には間違ったKPIを設定していたり、所与の条件を無視して成功事例を鵜呑みにしてしまうことなどがあるとお話ししました。その中でも最も根本的な要因になるのが、「成功の定義が決まっていない」ことです。 -
第2回
未知のプロジェクトは、ある日突然降ってくる
私はプロジェクトで発生・遭遇してしまう問題を予防したり対処する処方箋やトレーニング、研修プログラムを提供する「プロジェクト・クリニック」を運営しております前田考歩と申します。
1978年三重県生まれ。平日8:00〜10:00のみ開業の、問いかけと構造化でプロジェクト進行を支援する『プロジェクト・クリニック』を運営。
自動車メーカーの販売店支援・CSR事業、映画会社のeチケッティング事業、自治体の防災アプリ、保育園検索システム、夫婦の育児情報共有アプリ事業、魚の離乳食的通販事業、テレビCM制作会社の動画制作アプリ事業など、様々な業界と製品のプロジェクトマネジメントに携わる。
プロジェクトに「編集」的方法を活かした、プロジェクト・エディティングを提唱、実践中。
著書に『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』(翔泳社)、『予定通り進まないプロジェクトの進め方』『見通し不安なプロジェクトの切り拓き方』(宣伝会議)、『ゼロから身につくプロジェクトを成功させる本〜はじめてのプロジェクトマネジメント〜』(ソーテック社)など。
1978年三重県生まれ。平日8:00〜10:00のみ開業の、問いかけと構造化でプロジェクト進行を支援する『プロジェクト・クリニック』を運営。
自動車メーカーの販売店支援・CSR事業、映画会社のeチケッティング事業、自治体の防災アプリ、保育園検索システム、夫婦の育児情報共有アプリ事業、魚の離乳食的通販事業、テレビCM制作会社の動画制作アプリ事業など、様々な業界と製品のプロジェクトマネジメントに携わる。
プロジェクトに「編集」的方法を活かした、プロジェクト・エディティングを提唱、実践中。
著書に『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』(翔泳社)、『予定通り進まないプロジェクトの進め方』『見通し不安なプロジェクトの切り拓き方』(宣伝会議)、『ゼロから身につくプロジェクトを成功させる本〜はじめてのプロジェクトマネジメント〜』(ソーテック社)など。