コラム
ローマで働く 駆け出し国連職員の日常
コラム紹介文:国連の食糧専門機関で広報局唯一のアジア人として働く著者が、飢餓撲滅運動のキャンペーンに関わりながら、老若男女、貧富の差に関わらず心に響かせるメッセージは果たして作れるのか、という究極の課題を前に奮闘する日々を綴ります。
※この記事は個人の見解を表すものであり組織を代表するものではありません。
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第12回
ピーター直伝、英語のコピーライティング作法
昨年から始めたこのコラムもあっという間に最終回を迎えました。親善大使やイタリア発のグローバルキャンペーンなど、日本の読者の方にとっては少し縁遠い話もあったかもしれません。それでも多くの方に読んでいただけて、FAOの在日事務所のWebサイトでも紹介されることになり光栄でした。 -
第11回
キャスティングの妙が光る!親善大使の仕事
オフィスの仲間からクリスマス休暇中にローマで無料コンサートがあったという話を聞きました。なんと、FAOの親善大使が勢揃いする豪華な内容で広報局の同僚の発案によるものだったとか。見逃してしまったのは惜しいのですが、これをきっかけに今回はFAOと親善大使のコラボレーションについて考えてみたいと思います。 -
第10回
60歳バースデー企画に奔走!
1月も半ばに入ってくると休みモードは消え去って、がつがつ仕事するぞーという空気に満ちてきます。今日もそんな流れで「4時半からミーティングをしよう」と会議のお誘いが。5時が定時なのでイタリア的感覚からいうとちょっと遅いスタートですが、お誘いの主は日本人。しかも大きな国際イベントの計画会議なのです。 -
第9回
スポーツは世界を救う!
建物内の銀行を出たところ、アイルランド人のイーファさんとばったり。「明けましておめでとう。仕事はどう?」「もうすぐ予定日だから、臨時のスタッフに仕事の引き継ぎをしているところ」「忙しいの?」「今年は欧州連合から支援がふんだんにあって、サッカー選手を使った飢餓撲滅イベントがたくさんできそうだよ」「え、アドタイで紹介したいからちょっと話を聞かせて!」とあっという間に今回の執筆協力を取りつけました。 -
第8回
新しいビッグボスがやってきた
1月も第2週目に入って、クリスマスや正月休みに故郷に帰っていた職員たちもわらわらとローマに戻ってきました。国連にはホームリーブという制度があり、2年に一度、故郷に2週間以上の休みを使って帰っていいという休暇システムです。同僚の中には年末にこのホームリーブを取る人もいましたが、まだ新人の私はいち早く12月の末に仕事に戻りました。 -
第7回
イタリアのクリエイティブ業界は、まだまだ未成熟?
こんなことを書いたら怒られそうですが、私のいる職場の人も含め、ローマにいる外国人の多くがローマに最初に来た理由として「イタリア人の恋人」を挙げます。ここで働く外国人のほとんどは国連職員や外交官など行政関係者で数年の赴任でやってくる人、もしくは欧州内の他の国から来た短期契約で働くコンサルタントです。こうした外国人にイタリア来訪の理由を聞いてみると「イタリア人の恋人」という答えの多いこと! -
第6回
ミッションレポート後編: 途上国での撮影に奔走した2週間
バリシャルに到着したら、翌朝から撮影ツアーの始まりです。最初に訪問するプロジェクトは4年前のサイクローンで打撃を受けた農村の復興援助プロジェクトで、世界銀行の支援を受けているものです。もともと貧しい南バングラディッシュの農村が、自然災害で作物や家畜を失い、さらにひどい状況になってしまったそうです。プロジェクトはこうした農民たちに種や農業用具、家畜を与えるほか、次のサイクローンに備えられるようトレーニングを行っています。 -
第5回
ミッションレポート前編:初めての途上国ルポに出発!
前回のコラムまではインターネット上での飢餓撲滅キャンペーンについて話してきましたが、今回は打って変わって「ミッション」についてお話します。日本人には聞き慣れない言葉ですが国際機関や世界銀行などでは発展途上国の現場に出る出張のことをミッションと呼ぶようです。 -
第4回
「怒り」のキャンペーン、次なるステップへ
前回のコラムでは怒りをテーマにした飢餓撲滅キャンペーンについて紹介しました。キャンペーンを大々的に展開したのが2010年でしたが、2011年に入ってキャンペーンの「次」のステップを考えようという動きがでてきました。飢餓を撲滅したい、という署名が世界中から集まったのはいいのですが、中には「署名だけでなく、何か具体的に自分にできることはないのか」という声をあげる賛同者もいたのです。 -
第3回
「もう許せない!」怒りをテーマにしたキャンペーン
前回のコラムでは国連への就職方法などを紹介しましたが、今回からは担当業務の実際に移りたいと思います。私が所属する広報渉外局内のデザインコミュニケーション部は、昔はプロモーション部と呼ばれていたようです。いわゆる宣伝部的な位置づけで、FAO組織内の様々なコミュニケーションの要請に応えています。
広報スペシャリスト。国際連合農業食糧機関(FAO)(http://www.fao.org/)の広報渉外局コミュニケーションデザイン部にて外務省派遣のアソシエイト広報官として勤務中。慶應義塾大学卒業後、日本テレビ報道局員を経て、北欧MBA留学。国連に入る前は中東アラブ首長国連邦の政府系金融機関、邦銀の広報コンサルタント、大学講師や投資会社のグローバルPRマネージャーとして勤務をしていた。中東時代にはJapanDesignNetで連載をもつほか、地元雑誌で編集やライターとしても活躍。
「The 1billionhungry project」
Website: www.endinghunger.org
Twitter: http://twitter.com/#!/1billionhungry
Facebook:http://www.facebook.com/1billionhungry
広報スペシャリスト。国際連合農業食糧機関(FAO)(http://www.fao.org/)の広報渉外局コミュニケーションデザイン部にて外務省派遣のアソシエイト広報官として勤務中。慶應義塾大学卒業後、日本テレビ報道局員を経て、北欧MBA留学。国連に入る前は中東アラブ首長国連邦の政府系金融機関、邦銀の広報コンサルタント、大学講師や投資会社のグローバルPRマネージャーとして勤務をしていた。中東時代にはJapanDesignNetで連載をもつほか、地元雑誌で編集やライターとしても活躍。
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